私のライフワーク

アジア・スーパーグリッドの挑戦

1.アジア・スーパーグリッド構想とは

アジア各国をEUのように送電線で結び、風力や太陽光など再生可能エネルギーで発電した電力を各国間でやりとりする構想です。福島原発事故のあと、孫正義社長が提唱しました。

 孫社長は「アジア・スーパーグリッド一本に絞ってやってみたいという気持ちがある。願わくば、誰かビジョンに共鳴する人が一人でも二人でもいれば、是非実現してもらいたいというのが僕の願い」と語っています。志を継ぐのは、アジア・スーパーグリッド推進の「参謀」と呼ばれた私の使命だと思っています。

2.平和戦略としてのアジア・スーパーグリッド

中国、韓国、ロシア極東。東アジアに平和と安定をもたらすのが、嶋聡(さとし)の外交目標です。アジア・スーパーグリッドによるエネルギー相互依存は、平和な東アジアを実現します。

3.モンゴルの風、日本へ

乾いた風が、見渡す限りの高原を吹き抜ける。
東京から約3千キロ離れたモンゴル南部のゴビ砂漠。この風をとらえ、日本へ電気として送ろうという壮大な構想が、動き始めた。
2年半前の東京電力福島第一原発事故のあと、ソフトバンク社長、孫正義(56)が打ち出した「アジアスーパーグリッド」だ。
モンゴルの風力や太陽光、ロシアの水力といった再生可能エネルギーを、国境を超えた送電線で日本に持ってくる――。

その具体化に向けて、ソフトバンク子会社とモンゴルの投資会社がつくった合弁会社が、ゴビ砂漠で風や日照量の調査を進める。
合弁会社は、ゴビ砂漠で、東京都の面積をしのぐ約22万ヘクタールの遊休地の賃借権を政府から取得した。

朝日新聞 2013年 9月11日 「けいざい新話」より

4.中国、韓国、各国要人へ説明!

モンゴルで発電した電気は中国国内の送電線を使って沿岸部に運び、さらに韓国を経由し、海底ケーブルで九州北部に送ることを想定する。中国や韓国との信頼関係が必要だ。孫は、首脳らへのアプローチも続けてきた。

孫は2012年5月、当時の韓国大統領・李明博(イミョンバク)を訪ね、モンゴルでの風力発電のコスト試算を説明し、自らの構想への協力を呼びかけた。

その2カ月前には、中国の次期最高指導者に内定していた国家副主席・習近平(シーチンピン)と元首相・鳩山由紀夫の会談に、孫の側近で、ソフトバンク社長室長の嶋聡(55)が同席した。元民主党衆議院議員の嶋は、鳩山と親しい。このとき鳩山は、再生可能エネルギー分野での日中協力を求めている。

朝日新聞 けいざい新話より

中国と

韓国と

ロシアと

自然エネルギー財団 国際シンポジウムを開催

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