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中国に何が起きているのか?・・北京は地方からの「爆買い客」で一杯

  • 2015年10月10日

中国視察、姫路城 026

〇北京は地方からの「爆買い」客で一杯

9月11日から17日の一週間、中国北京、河南省の省都鄭州に講演にお招きいただき、訪問した。上海株式市場の混乱、ドルペッグがされているゆえの元高による輸出の低迷など中国経済は減速し、「中国経済は崩壊する?」との報道が乱れ飛ぶ中での訪中であった。現地を見た私の感想は「中国経済は崩壊するか?」答えは「ノー」というものである。

 

中国は「投資主導による高成長」から「消費主導による中成長」への移行時期である。五年ほど前は、アメリカでは70%、日本では60%の消費が中国では35%だった。ところが、直近は投資がGDPの50%、消費が46-47%になり、後5年もすると50%に達すると予測されている。

今回は妻も一緒に招待を受けた。上海はたびたび出かけたが、北京は初めてということなので、日曜日に故宮・紫禁城を訪問した。九月三日に「、「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利70周年大会」の軍事パレードがあったばかり天安門広場、紫禁城は地方からの人であふれていた。

「ほとんどが、地方からの人です。高速鉄道(日本の新幹線のようなもの)ができて、以前は北京に来るのに何日もかかったのに一泊二日でこられるようになりました。新中間層の夢は北京で買い物すること。北京に来て、爆買いをし、隣近所に「北京に行ってきた」と配りまくるのだそうだ。

 

十年ほど前に紫禁城に来たときは、入り口の行列はあったが、中に入るとすいており、紫禁城の壮大さを味わうことができた。入場券販売の手際がいわゆるお役所仕事で生産性が低いのが原因だった。ところが、今回はどこまで行っても、人、人、人。地方からの団体客が添乗員の旗を目標にゾロゾロと歩いていた。

 

妻は北京の道路の広さ、高層ビル群に驚いた。私たち東京都港区にすんでいるのだが、北京の道幅は広く、碁盤の目のようになっている。かつて多かった自転車は姿を消した。しかも、自動車が極めて綺麗なのである。大気汚染や交通渋滞の深刻化が原因で、自動車購入の際のナンバープレート登録が難しいので、自動車は稀少品なのである。

「自動車は欲しい人は多いが、ナンバープレートが入手できないので、皆、幸運を待っている」とのことであった。

北京市は11年からナンバーの登録台数の制限策を導入。導入前の自動車販売台数が年間約90万台だったのに対し、13年は60万台だった。といっても、日本の新車販売台数は550万台ほど。北京の人口は1100万人だから、自動車需要は旺盛である。

北京を案内してくれたガイドさんが行った。

「中国では、九月が昇給のシーズンです。私の会社も九月十五日から、給料が10%あがります」

10パーセントも給料が上がるというのは、日本の高度成長並みである。これなら、消費がいずれGDPの50%を超すというのも間違いない。

習政権の「腐敗撲滅運動」も徹底している。地方政府の役人が、粛正をおそれて、公共事業を進めないのが経済停滞の原因などと日本では報道されているが、基本的にいい方向である。

私たちが若手起業家にご馳走になった「白家」という宮廷を模したレストランは「以前なら党幹部の予約で一杯だった。今は民間人でも予約が取れて楽しめる」ということだった。彼らの言う「民間人」で店は一杯だった。北京の人々の消費意欲は極めて高い。

39DSC_0515なお、「白家」に限らず、レストランのサービス向上はめざましい。北京でお昼を食べた「火鍋」の店では、妻が「トマトと卵の炒め物を食べたい」と言ったが、あまりに大衆料理でメニューになかった。普通なら「没有(メイヨウ=ありません)」で終わるのだが、特別につくってくれたのだ。

なお、「白家」に限らず、レストランのサービス向上はめざましい。北京でお昼を食べた「火鍋」の店では、妻が「トマトと卵の炒め物を食べたい」と言ったが、あまりに大衆料理でメニューになかった。普通なら「没有(メイヨウ=ありません)」で終わるのだが、特別につくってくれたのだ。

その店は人気店ではあるが、特別に高級店というわけではなかった。日本のサービスを学んでいるという。

 

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